日本ドッグオーナーズアカデミー

代 表

猪谷 隆春

ご挨拶

すべては2006年6月、当時私が事業コンサルタントとしてプロデュースを依頼された「高齢者が、安心して犬を飼育できる環境作り」の一環として、「犬の終生飼養施設」のあるべき姿を探るために、当時のプロデューサー仲間であり、現在は当社の取締役に就いていただいている布施晴朗氏に紹介してもらった東京農業大学の増田獣医学 博士(現在は当社のエグゼクティヴアドバイザーとしてアカデミープログラム全体の監修者)との出会いがきっかけでした。


その日、2時間30分に及ぶ増田先生との昼食を終えた私は、猪谷家に居た歴代のワンコたち(私が生まれた時にすでに成犬だったブラッキー=スタンダードプードル・黒、スモッギー=トイプードル・灰色、シルビア=トイプードル・シルバー、コビー=ゴールデンレトリバー)に対する深いお詫びの気持ち以上に、犬の神様が遣わしたとしか思えない(失礼!)増田先生のお話がもっと聞きたいという興奮に襲われていました。


結局、その後2回×2時間オーヴァーの昼食会にお招きし、ようやく私は落ち着いて先生とのお話ができるようになったのです。その時点でいくつか理解できたことを整理すると、獣医には大きく二種類のタイプがあり、その内のひとつ、動物行動学・行動治療学を主に研究している(獣医の世界では専門という言葉は使えないそうです)獣医は日本に50名程度しかいないということ、なかでも増田先生は犬と猫に関するスペシャリストであるということ、自分や自分の家族が犬という種族の習性を自分たちに都合のいいように理解していたということ。


次に頭を過ぎったのは数々の疑問。ウチのワンコたちは幸せだったんだろうか? なんでこんなことを知らなかったんだろう? そういえば周りの人々は知っているのだろうか? 知らないのは猪谷家だけだったんだろうか・・・・・? で、その、周りに居た自称犬好き達に、増田先生に教えていただいた基本中の基本を聞いてみると、これが驚いたことに、一人として1/3以上正解できた者はいなかったのです。つまり慶応義塾高等学校の落第ボーダーライン(10点満点で5.3〜5.4)を当てはめると、なんと自称なにがし全員が落第という惨憺たる結果になったのです。「ウチだけじゃなかったんだ!」と安堵を感じるより早く、でも、こんな単純で大切なことをなんでみんなが知らないんだろう?いったいどこでこんなことを教えてくれるんだろう?という疑問が湧き上がり、これも調査。結果、学生であればともかく、一般家庭の飼い主が手軽に学べるという環境はひとつとして無かったのです。それでは、増田先生を世界中に紹介しようか・・・・?でもどうやって・・・?


この感動と猛省と疑問から生まれたのが、ファミリードッグアドバイザー認定資格です。


なぜ認定資格なのか?

ただ単に、「愛犬との暮らしが楽しくなる」程度のものであれば、巷にあふれる雑誌や図書で十分でしょう。しかし、愛犬との暮らしを楽しくするだけではなく、「共に生きる」という原点に立ち帰ると、そのためにはまず「犬の習性」を勉強する必要がどうしても出てきてしまいます。少しまじめに考えすぎているのかもしれませんが、勉強もスポーツもすべては基本が大切なのであり、こと犬との付き合いに関しても「基本なくして応用できず」なのです。


ファミリードッグアドバイザー認定資格は、「犬、及びその飼い主を顧客に持つ職場に働く専任スタッフ」を、その中心的な取得対象としています。また、犬に特殊な能力を持たせるための訓練士資格などを取得しようとしている方や、動物病院などで働こうと考えている方にも、その初期ステップとしてチャレンジしていただきたい内容になっています。


しかし、本当にこの資格を取っていただきたいのは日本全国にいらっしゃる、私と同じような一般の飼い主さん達なのです。なぜか?それは、この認定資格を取得することにより、自分たちの住む地域で大規模な自然災害がおこった時などにどういった対応をすればよいのかがわかり、また多くの屋内飼育をしている飼い主さんが無意識にしてしまっている「犬をノイローゼにする方法」(注1)の予防手段がわかり、最近増えている犬の多頭飼育において絶対にやってはいけないことなどがわかるからです。


しかも、一般論を理解するだけではなく、それを各家庭の環境や愛犬の性格や年齢に応用する添削問題があります。つまりファミリードッグアドバイザー認定資格は、教本とDVDで基礎学習を行い、その基礎知識に基づいて、ご自身の家庭で、ご自身の愛犬と一緒に実践方法を学ぶことを可能とした、まったく新しい教育メソッドなのです。従って、ファミリードッグアドバイザー認定資格取得者は、「基礎を学習し、それをもとに一定の環境条件下に応用することができる方」となるわけで、これは立派にアドバイザー資格と呼べるものではないでしょうか?


現在、私が代表を務めるJDOAでは、ファミリードッグアドバイザー認定資格を「飼い主秩序のバロメーター」とすべく、それを活かせる事業への参入や資格取得者の派遣事業を計画中です。詳しくは今発表する段階にありませんが、そのヒントはJDOAのホームページ(http://jdoa.jp)でご覧いただけます。


是非ともこの機会にファミリードッグアドバイザーになり、顧客からは喜ばれ、何よりも愛犬との末永い真のハッピーライフを満喫していただければ幸いです。


(注1)ノイローゼという言葉は比喩として引用しました。


謝辞
このファミリードッグアドバイザー認定資格策定にあたり心温まるご支援とご協力をいただいた東京農業大学農学部バイオセラピー学科伴侶動物研究室、大石孝雄教授、土田あさみ講師、研究室生の皆さん、サンタ、プー、ラッキー、セラに、そして予算度外視で素晴らしいクォリティの教材DVDを製作いただいた土佐さん、荒井さん、今村さん、広野さんご夫妻&ナイト、ペットスタジオ・ホッチの真壁先生&ルーチェに深い感謝の意を表します。そしてなによりも、ファミリードッグアドバイザー認定資格監修の任を快くお引き受けいただいた同研究室の増田宏司獣医学博士には、言葉では感謝しきれません。引き続き専門六教科、そして「人との共生コーディネータ(仮称)」認定資格でも、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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